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ジョン・ケージロラトリオ79年製作 WERGO盤

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ジョン・ケージ 
(John Cage 1912-92)

・ロラトリオ
~フィネガンズ・ウェイクによるアイルランドのサーカス(1979)
・Writing for the Second Time Through~ロラトリオのテキスト(抜粋)の朗読ver.

CD1枚 WERGO 6303 2
1994年発売 独盤

ケージ(nar)
ジョー・ヒーニー(vo)、パディ・グラッキン(vn フィドル)、ピーター&メル・マーシェ(ボラーン)、マット・マロイ(fl)、シーマス・エニス(ウィレーン・パイプ)
1979年 WDR・SDR・ヒルフェルスムカトリック放送の製作

WDRのディレクターだったクラウス・シェーニング(1936-)の委嘱作で、標題は、roarとオラトリオによる造語。1976年から3年かけて作曲、WDRと共同製作された、ラジオ放送用の作品ですが、公開演奏されたこともあるらしいです。

1979年のドナウエッシンゲン音楽祭の時期にあわせて完成、1955年設立のラジオ優秀作品表彰カール・シュズュケ賞の受賞記念作。

ブックレットは、シェーニングによる解説、受賞の際に記されたケージ自身による長文の作曲の経緯を引いています。

ジェームズ・ジョイス(1882-1941)の『フィネガンズ・ウェイク』のテキストを、易を踏まえてケージが再構成し、小説の舞台であるダブリンの町で録音した様々な素材を絡めた、1時間の曲。

初期の情緒的な歌曲「18回目の春を迎えたすてきな未亡人(1942)」でも用いたこのテキストには、ケージは特別な思いがあるようです。カップリングの朗読ver.も含めて、強い執着・愛が伝わってきます。

ケージの作品は、設定や世界線で勝負し、ギリギリ音楽として成立するラインを狙ってくる場合も多いと思うのですが、この曲は、「18の春…」に通じ、テキストの意味や曲の構造をはなれても、響いてくる音楽として、とても感動的です。懐かしさ、喪失感など、さまざまな感情を呼び起こし、強く聞き手に訴えてきます。

ケース、解説に細かいキズ、汚れあり。当方の機器では再生には問題なし。素人保管。

よろしくお願いします。

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カテゴリー:CD・DVD・ブルーレイ>>>CD>>>クラシック
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